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長湖と圓湖伝説

著者:昂堅華 ソース:『路南民間民話』より 更新:2019-04-28

今の維則郷には二つの湖がある。一つは長湖で、一つは圓湖である。長湖の水は澄みきっていて、青くてとても美しい。圓湖の水は深い。話によると、圓湖の湖水が枯渇するたびに、湖底に青草がいっぱい生えてきて、湖底で草刈りをしたら、朝に下りて暗くなってやっと上がれるという。このことから、圓湖が深いことがわかる。

大昔、二人の兄弟がいた。兄の名前は阿金で、弟の名前は阿青である。二人と背が高くて、武術も覚えたから、ワンパンチで井戸が掘られるという。兄弟二人は勤勉に働き、幸せに暮らしていた。

ことわざに曰く、好事魔多し。ここには二匹の怪物がいる。一匹は身長の300丈の巨大竜で、空で寝返りを打ったら、雲も引っくり返される。もう一匹は亀で、体は山のように大きくて、地面に転がり回ると巨大な穴が開けられる。

巨大竜と亀は兄弟のちぎりを結び、いつも村民の生活をかき乱していた。特に人助けを喜んでする阿金と阿青に対して、深く嫉妬していた。

ある日、亀が献策した。「竜兄貴、今庶民はみんな阿金と阿青の兄弟を推戴しているんだ。このままじゃ、この地域は我々に勢力範囲でなくなるかもしれない。早いうちに、あの兄弟を取り除いたほうがいいと思う。」それを聞いた竜は「亀の弟よ、その話はが道理にかなっているが、あの兄弟は力強くて武芸もできるし、そう簡単にできないよ」と言った。「あの兄弟は牛みたいに力強くて武芸も出来るが、水が怖いだよ。」と言った。亀は龍の耳元でこう話したら、竜兄貴は嬉しくて大きく笑った。

竜と亀は思いもよらなかったが、その話はある水鷹に一字も漏らさず聞かれてしまった。この水鷹は阿金と阿青のところに飛んで行って報告した。

情報を得た阿金と阿青がただちに動き出した。阿金はちり取りで黄砂を取り、それに唐辛子の粉を混ぜた。阿青は鉄棒を手に取った。兄弟二人は家で待っていた。

翌日、殺気に満ち溢れる竜がやってきた。竜は法術を行うと、空が黒い雲で覆われ、瞬く間に雷雨が降り出した。竜は空で「阿金、阿青、早く出てきて死を受け入れろう」と何度叫んでも返事がないので、阿金と阿青が既に雷に打たれて部屋で死んだと思い、屋根まで飛んで、爪で茅を掻き分けて中を見ようとした。その時、いきなり部屋から唐辛子の粉が混ぜられた黄砂が飛んできて、ちょうど竜の目に当たった。竜は痛みに耐えず地面に落ち、転びまわりながら叫んでいた。この機会に乗じた阿青は鉄棒で激しく打った。竜はひとしきもがき、地面に長い穴を残した。兄弟二人はまた鉄棒を持ち上げ、竜を叩きつけた。そしたら、えらいことが起きた。竜のお腹にある水が全部湧き出て、今の長湖になった。

大亀は激怒し、阿金と阿青のところに駆けつけて戦い始めた。兄弟二人は機会を見計らって、亀の足を捉え、持ち上げ、地面にひどく叩きつけた。そして、黄色のほこりが立ち上がり、地上に万丈の深い穴が現れ、水が続々と穴に入り、今の圓湖になった。

被害を起こす竜と亀が殺され、兄弟二人と村の人々が平和に暮らせるようになった。

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