大三味線踊りは「快三歩」とも呼ばれている。大三味線踊りはサニ人が「阿細跳月」を参考にして発展してきたもので、自分で引きながら踊る民間伝統の集団的踊りであり、嬉しくて楽天的で情熱的で奔放な気持ちを表している。基本的なステップは3歩ずつ足を蹴って隊形を変えるため、「快三歩」と呼ばれている。快三歩を踊る時、若い男性は大三味線を持ち、中笛、小笛と呼び子を伴奏にし、笛の音が鳴くと、若い男性は弾きながら踊り、娘たちは手を繋ぎ、横一文字に並んで急ぎ足で若い男性に向けて踊る。はっきりした楽器のリズムを踏んで、手拍子をして、楽しく踊りる。双方は三歩ずつ足を蹴る動作を繰り返す。女性は三歩後に自然に踊りながら360度を回り、その運動量が多いため、毎回4、5分だけ踊ったら少し休み、そしてまた軽快に踊る。この繰り返しは形が単調だが、実に味わい深い。快三歩はスピードが軽快で、活発で、若者に似合うため、「青年舞」とも呼ばれ、「大三味線踊り」とも呼ばれる。

大三味線踊り