たいまつ祭は民間伝説に由来し、主な行事は魂呼び戻し、たいまつ点火、レスリングがある。

魂呼び戻し：イ族にはこうした言い伝えがある。人には三つの魂があり、生きている時に人体に付着しているという人が死んだら、一つの魂は神祖台に守り、もう一つは墓場で守り、最後の一つは四方を彷徨う。旧暦の六月二十四日の祝日の時に、家族全員が集まって、墓場で守る魂と四方を彷徨う魂を呼び戻さなければならない。

たいまつ点火：火には光明と吉祥の意味が込められている。イ族がたいまつに火をつけることで、魔除けや厄払いをする。二十四日、火で家屋、畜舎、畑を照らしたら、疫病を追い払って福を招くことができて、人々が長生きし豊かな一年になるという。青年は村の周辺でたいまつに火をつけ、焚き火にを囲んで歌い踊り、互いに祝福することで、団結向上の意味を示す。

レスリング：イ族集落の周辺に人々がよく遊んでいる芝生が必ずある。祝祭日の間、村の若者とよそから遊びに来る若者が集まって、芝生の上でレスリング試合を行う。勝利した人が高価な賞品がもらえ、人々が羨む英雄になれる。