サニ踊りの形式が多様で、種類も多い。大三味線、刺股踊り、刀踊り、太鼓踊り、覇王鞭踊り、獅子舞、虎舞、麻編み踊りなどがある。一番有名で人気なのは大三味線踊りであり、つまり「サニ踊楽」である。「サニ踊楽」はイ族の人々の一番好きな歌踊であり、彼らは「人が音楽で踊らないと、世に生まれて生きる斐がない。三味線の音が聞こえると、心から喜び足の裏が痒くなる」という言葉で、大三味線踊りに対する熱情を表現している。

大三味線踊りの基本的な動作は三歩で両足を蹴り、それをもとに隊形を変え続けることである。従って三歩楽や踊楽とも呼ばれている。三歩楽は慢三歩楽と快三歩楽に分けられる。慢三歩楽はリズムが緩やかで、小三味線だけで伴奏し、中高齢者に向いている。快三歩楽は男子が大三味線を弾き、女子は手拍子をしながら軽やかに踊り、大三味線と竹笛で伴奏するのが基本的な形式で、踊り全体のリズムが軽快で熱烈で、サニ青年が楽観的で朗らかな性格と生活を心から愛する素晴らしい感情を存分に表しているため、イ族人民に深く愛され、その他の民族もその素晴らしさを認めている。

石林地域の民族歌舞はその鮮明な民族特色によって国内外に名を知られている。イ族の各分枝の歌舞は、典型的な民族的民間歌舞であり、幅広い大衆性と生活性を備えている。これらの歌舞は、生活に由来し、生活を反映し、イ族人民の感情を十分に表現しているからこそ、他の民族の人々にも愛され、国内外に大きく影響したのである。

大三味線踊り

小三味線踊り

麻編み踊り

筮瑪踊り

刺繍踊り