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イ族サニ人の葬儀習俗

著者: ソース: 更新:2019-04-28

生はあれば死は必ずあり、死ぬことは帰ることである。だからサニ人の葬儀は「死を視ること帰るがごとし」のような悲壮に満ちている。

サニ人が病気で入院すれば、親友はお見舞いに行くが、死に瀕している場合、遠くに住んでいる家族もわざわざお見舞いに行く。

息を引き取ったら、家族は悲しく号泣して他の人に伝える。隣近所の人はその泣き声を聞いたら、続々と駆けつけて葬儀に手伝う。ご遺体をきれいに洗い、経帷子を着させ、ご遺体を母屋で横たわらせる。ご遺体に麻布をかける。

高齢者の死亡は「喜」、つまり「白喜」と見なされるため、葬式はにぎやかに行われ、少し祝祭日のような雰囲気になる。まず「葬儀グループ」を作り、一人の総責任者を選んび、指揮を取って葬儀をを執り行う。他のメンバーはそれぞれその業務に責任を負う。

亡を知らせるグループを幾つかを結成し、葬式の期日と規模を親戚に知らせる。死亡を知らせる人は相手の家を訪ねる際、「打犬棒」を手に取り、まず部屋に入らず、屋外で水を飲んで、水を口に含んでうがいを三回して、そのうがい水を死者の家の方向に噴き出してから口を開く。

葬式の一日目には、ご遺体を棺に入れ、棺を屋外に移し、木の枝で臨時に組み立てた棚に運んで弔いをする。喪に駆けつける直系親族、例えば叔父家、叔母家、嫁に行った娘家、息子の嫁家は相当な規模の隊列を構成し、獅子舞と、器楽隊を呼んでパフォーマンスしなければならない。また、叔父家は二人の畢摩を招き「指路経」を唱えてもらい、亡霊を祖先の発祥地に送り祖先と一堂に会するために、道を案内する。

葬式では、叔父家は特別に尊重され、野辺送りの儀式において叔父はこの上もない威力を持っている。弔う儀式では、まず入場するのは叔父家であり、他は先陣を切る資格がない。叔父家が弔いをした後に、他の家は次々と弔いをするのである。野辺送りをする前に、厳粛な「釘棺」儀式が行われ、「槌」を持って棺に「釘」を打つのは叔父家である。ほかの人々はみんなそのそばに厳粛に並ぶ。

出棺する時は非常に賑やかで、獅子隊、器楽隊、爆竹隊、畢摩読経隊が一斉に奏でたり、踊ったり、天地を揺るがす勢いだ。人々は棺桶を担いで村中を歩き、亡霊に自分の集落を最後によく見させるために、動作が非常に緩やかで、死者の離れ難い悲壮な雰囲気と世間への未練を描きたてる。野辺送りに参加する女性たちは、直系親戚であろうとなかろうと、人々の心が痛く感じさせるほど大声で泣く。最後に棺桶を山に運んで埋葬する。昔はイ族の先民が火葬を行っていたが「改土帰流(元代から清朝初期にかけての王朝中央政府による地方の原住民に対する間接統治システム)」後、サニ人の葬儀習俗も土葬に変わった。

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