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著者: ソース: 更新:2019-04-26
世界では雲南石林以外にも、石林に似たような剣状カルスト地形がある。その中で最も著しいのは3つである。つまり、1.マダガスカルの「ベマラハ自然保護区(Tsingy de Bemaraha Strict Nature Reserve)」、2.マレーシアの「グヌン・ムル国立公園(The Gunung Mulu National Park)」、3.パプアニューギニアの「マウントカイジェンデ(Mt Kaijende)」である。これらの剣状カルスト地形はすべて熱帯の海島環境に位置し、その形成メカニズムはすべて豊富な降雨による石灰岩の溶食である。比べてみれば、雲南石林の違いは:
1.雲南石林の地質発達変遷の歴史が長くて、過程は複雑である。
雲南石林は多段階の複雑な進化過程を経験している。石林の発達は2.7億年前の中期二畳紀末期から今日なお続いている。2億年余りの長い期間に、石林の大部分は二回の被覆と二回の露出過程を経験していた。一回目は2.6億年前に二畳紀後期の火山岩に覆われ、二回目は6千万年前に古第三紀の湖泊沈積物(紅層)に覆われた。持続的な上昇方向の構造運動によって、覆われた石林は何度も地表に露出し、その「世代」関係で地域の地質的歴史を表現・反映しておりこれは世界でも珍しい。
2.雲南石林の形態は豊富で多様である。
世界中の剣状カルスト地形の中で、雲南石林の形態は最も豊富で多様で、様々な地形に分布する石林は高さや大きさ、形態や色はそれぞれ異なっている。石柱の形態は変化に富んでいる。鋭い剣の形をしているもの、鋭利な針の形をしているもの、丸い円柱の形をしているもの、幾重も重なる塔の形をしているもの、上が大きく下が小さいキノコの形をしているもの、更に分類できないほど不規則な形をしている石林がたくさんある。ここでは、世界各種の剣状と類似のカルスト形が見られるため、石林は「地質博物館」「剣状カルスト芸術館」と誉められている。
3.雲南石林は亜熱帯大陸高原環境にあり、主に「土層下溶食」によって形成されている。
世界の主な剣状カルスト地形は熱帯島嶼環境にあり、豊かな雨水によって溶食されているが、雲南石林は亜熱帯大陸高原環境にあり、地下水の「土層下溶食」、雨水の「地表溶食」、流水の「機械浸食」及び生物の「生物溶食」などによる総合作用で形成されている。そのうち、地下水の「土層下溶食」は石林を形成する主なメカニズムである。
マダガスカル、ベマラハ
マウントカイジェンデ、パプアニューギニア
マレーシア、ムル
ベトナム、ハロン湾
フィリピン
フランス
ブラジル
スペイン
雲南石林